錆びて固着したネジやボルトを外す際にねじ山が完全に潰れてしまうことがあります。このような状況に陥ると、絶望的な気持ちになるかもしれません。
しかし、安心してください!ボルトを外す方法は存在します。
その解決策として、ねじ外しビットという道具があります。
今回は、ねじ山が完全に潰れたボルトを取り外すためにねじ外しビットを使用する方法をご紹介します。
自分自身で取り組むことができるので、諦めずにチャレンジしてみましょう。新たな希望を持ちながら、積極的に取り組むことをおすすめします!
ねじ外しビットとはどんな道具?
ところでその「ねじ外しビット」とはどういう道具なの?
そうですね。まずは、ねじ外しビットについての説明がひつようですね。
ではまず、下の写真をご覧ください。このような形をしている道具です。
電動ドライバーに装着して使う道具で、ビットの両方にそれぞれ役割がります。
① | カウンターシンク | ボルトにドリルを入れるための穴を空けるための刃が付いています。 | ||
② | ドリル | ボルトを抜く際に使います。左回転をすると、ドリルが食い込んでいく作りになっています。 |
さらに、した写真のようにカウンターシンクとドリルが一体型になっているタイプのものと、カウンターシンクとドリルがそれぞれ分かれている、セパレートタイプのものがあります。
なるほど、こういう道具なんだね。
様々なメーカーでつくられており、商品名が「ねじとりドリル」「ねじとりビット」「ねじ外しビット」など各社によって若干違う場合があります。
ねじ外しビット:ネジ・ボルトが外れる仕組みと使い方
道具の形は分かったのだけども、どうしてこれでネジやボルトが抜けるのかな?
はい、それはですね。ドリルの形状に秘密があります。
それでは、ねじ外しビットで抜けないネジやボルトが抜ける仕組みと使い方を調べていきましょう。
ねじ外しビット:秘密はドリル部分の形状
いきなりですが、クイズです。ネジやボルトはどちらに回せば外れますか?
そんなの簡単だよ。左に回せば外せるよ!
ポンの言う通り、正解です。下の図をご覧ください。
普通のネジやボルト、ドリルは右回転で締まるもしくは、くい込んで穴を空けます。
一方、ねじ外しビットのドリルは左回転でくい込んでいきます。すると、その下にあるネジやボルトは抜ける方向に回転します。下図をご覧ください。
なるほど、そういう仕組みでボルトが抜けるんだね!
そうです。では次にねじ外しビットの使い方をみていきましょう。
ねじ外しビットの使い方
ねじ外しビットの使い方は以下の通りです。
手順1:カウンターシンクでドリルを入れる穴を空けます。
ねじ外しビットを使う作業は電動ドライバーを使います。
手順2:カウンターシンクとドリル入れ替えて、左回転をさせます。
カウンターシンクとドリルを入れ替えて、左回転をさせます。
この作業を行うときの注意点があります。回し始めは、電動ドライバーをゆっくり回してしっかりとドリルをボルトにくい込ませましょう。
下の写真は、ねじ外しビットで抜いたボルトの写真です。
以上で作業は終了です。お疲れ様でした。
作業前には、錆びて固着したネジやボルトに潤滑油を浸み込ませておくと更に効率がよいです。
インパクトドライバーとネジ外しビットがセットになった品もありました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ねじ外しビットをワンセット持っておくと、どうしてもネジやボルトが抜けないときの選択肢が一つ増えます。では今回のまとめです。
- 錆びて固着したネジやボルトを外す方法にはねじ外しビットが有効です。
- ねじ外しビットは左回転でボルトを抜く仕組みを持っています。
- ねじ外しビットの使い方は、カウンターシンクで穴を空け、ドリルを入れ替えて左回転をかけましょう。
- 注意:作業前に潤滑油を使用すると効果的です。
以上、ねじ外しビットを使った抜けないネジやボルトを外す方法の紹介でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント