折れ込みボルト抜きを使えば、錆びて固着したネジやボルトを外すことが可能です。
ボルトが折れたりねじ切れてしまったときには、一瞬の絶望感が漂いますよね。
しかし、諦める必要はありません!
この記事では折れ込みボルト抜きという道具を使用した効果的な方法を詳しく解説します。
さらに、STEP4:錆びて固着したネジ・ボルトを外す№004(ねじ外しビット)でうまく抜けなかった場合の代替策としても役立ちます。
一粒で二度おいしい情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。
折れ込みボルト抜きとはどんな道具?
ところで折れ込みボルト抜きとは、どういう道具なんだろう?
そうですね。まずは、どのような道具かを知らないといけませんね。
それでは、一緒に折れ込みボルト抜きがどのような道具なのかをみていきましょう。
まずは、下の写真をご覧ください。
先端がドリルになっています。それを専用のハンドル(タップハンドル)に装着してつかいます。
なるほど、こういう道具なんだね。
今回は折れ込みボルト抜き(折れ込みボルト抜き寸法6~8mm用)のもので説明いたします。御r他ボルトのサイズで折れ込みボルト抜きのサイズを選んでください。
折れ込みボルト抜き:折れたボルトが外れる仕組みと使い方
道具の形は分かったのだけども、どうしてこれで折れたネジやボルトが抜けるのかな?
はい、それはですね。折れ込みボルト抜きのドリルの形状に秘密があります。
それでは、折れ込みボルト抜きで折れたネジやボルトが抜ける仕組みと使い方を調べていきましょう。
折れ込みボルト抜き:秘密はドリル部分の形状
普通のネジやボルト、ドリルは右回転で締まる、穴を空けるということができます。
うんjン、普通はそうだよね。それがどうかしたの?
折れ込みボルト抜きドリルは左回転をさせると対象物にくい込んでいく形状になっています。
ポコの言う通りです。下の図をご覧ください。
普通のネジやボルト、ドリルは右回転で締まるもしくは、くい込んで穴を空けます。
一方、折れ込みボルト抜きのドリルは左回転でくい込んでいきます。すると、その下にあるネジやボルトは抜ける方向に回転します。下図をご覧ください。
なるほど、そういう仕組みでボルトが抜けるんだね!
そうです。では次に折れ込みボルト抜きの使い方をみていきましょう。
折れ込みボルト抜きの使い方
折れ込みボルト抜きの使い方の手順は以下の通りです。この作業は電動ドライバーを使います。
手順1:ドリルで折れたボルトに下穴を空けます。
まず、折れ込みボルト抜きの直径の半分ほどの直径のドリルで下穴を空けます。このとき、下穴の直径が大きいと折れ込みボルト抜きのくい込みが弱くなってしまいます。
今回、説明に使用した折れ込みボルト抜きの直径は5mm下穴は直径2.8mmとなっていました。
手順2:折れ込みボルト抜きの座面をハンマーで叩き食いつかせます。
次に、折れ込みボルトの先端を先程の下穴に差し込みます。さらに、折れ込みボルト抜きの座面をハンマーで叩いてドリルをしっかり折れたボルトに食いつかせます。
折れ込みボルト抜きにハンドルを取り付け折れたボルトを抜きます。
ハンドルを左回転させながら、折れたボルトを抜きましょう。
ハンドルはタップダイスセットのタップハンドルでも使用可能です。
また、電動ドライバーに折れ込みボルト抜きを装着して抜いたこともありました。
作業の際には、クレ556などの潤滑油をしっかり浸み込ませていると作業効率が上がります。
↑上 ↓下 共にサイズはサイト内で選んでください。
まとめ
- ねじ山が潰れたボルトを外すためには、折れ込みボルト抜きが有効です。
- 折れ込みボルト抜きは、先端がドリルになっており、反時計回りで食い込む仕組みです。
- 電動ドリルを使用して、折れ込みボルト抜きの直径よりも2~3mm小さいドリルでボルトに穴を開けます。
- タップハンドルを半時計回りに回すことでボルトを抜きます。
- タップハンドルの代わりに電動ドライバーでも強力に食い込ませることができるため、タップハンドルがなくても利用可能な場合も有りました。
以上、途中でボルトが折れたり、ねじ切れたりしたときのボルトを抜く方法のご紹介でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
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