ボルトやナット・ネジが錆びや固着により取れなくなること、お悩みではありませんか?しかし、ご安心ください外せます。その問題にはいたって簡単な解決策が存在します。
どんな方法があるの?
金属の熱膨張と潤滑油の力を借りれば、固着を解消することができます。
この記事では、火炙りテクニックを使った驚くほど効果的な方法を詳しくご紹介します。
安全に気を付ければ誰でも実践できる方法なので、初心者でも安心です。ネジやボルトの取り外しに悩むことなく、スムーズな作業を実現しましょう!
金属の熱膨張を利用してボルトやナットを外すとは?
いきなり難しい用語がでてきたね。「金属の熱膨張の利用」って何?
はい。簡単にいうと火で炙ればちょっと金蔵が膨らむのでそのすきにボルトやナットを外してしまおうということです。
はい、ポコの言う通りです。金属の熱膨張は、簡単に言うと金属が熱くなると膨らむ現象です。
例えば、ボルトやナットが錆びて固着しているとき、その周囲を熱することで金属が膨張し、少しだけ広がります。
この膨張によって、ボルトやナットが固着している表面に僅かな隙間が生まれます。そこに潤滑油を入れると、固着していた箇所に油が浸透し、滑りやすくなります。
つまり、熱膨張と潤滑油の組み合わせによって、ボルトやナットが簡単に外れるようになるんです。この方法を使えば、DIY初心者の方でも困ったネジやボルトの取り外し作業がスムーズに行えるので、ぜひ試してみてください。
ガスバーナーを使った火炙りテクニック
では、ここから具体的な火炙りテクニックの仕方の説明をしていきます。まずは、どのような作業をするのかを下図をご覧になりイメージしてください。
なるほど、イメージできたよ。他に準備するものはあるかな?
注意点とあわせてお読みください。
準備するものと事前の注意事項!!
準備するものは以下のものです。
・ガスバーナー(バーベキューなどで炭に火をつけるものです)
・軍手(ケガややけど防止のため)
以上です。
ガスバーナーで金属を炙るとかなりの高温になります。風通しの良い場所で周りに火が付きやすいものがないかを必ず確かめてください。
また、この火炙りテクニックはゴムやプラスチックの部品にその高熱が伝わる箇所では使えません。ゴムやプラスチックパーツが熱により溶けてしまいます。
手順1:ナット部分を十分に炙ります。
錆で固着したボルトとナットの間にすき間を作るために、ナット部分を十分にガスバーナーで熱します。一方向のみではなく、ガスバーナーを回転させながらナット全体を熱します。
熱膨張によるすき間は、人の目で確認できるすき間ではありません。
手順2:潤滑油を浸透させる
手順1で作ったボルトとナットの間にできたすき間にクレ556などの潤滑油を浸透させます。
何か注意することはあるかな?
潤滑油は可燃性の液体であり、ガスバーナーの火を止めてから作業を行う必要があります。
潤滑油が下からたれてくるようであれば、十分に浸み込んでいます。またたれていなくても十分に潤滑油が浸透していれば、レンチなどで外す作業へ移ってもかまいません。
浸透が進んだ後は、適切な工具を使ってゆっくりと力を加えることで、ボルトやナットを解除できます。
注意しなければならないのは、無理に力を入れることではなく、適度な力と正しい方向で作業することです。
一回で必ずボルトは外せるの?
一回の作業でぼるっとナットの隙間が十分に作れていなかったり、潤滑油が浸み込んでいない場合は、手順1~2を繰り返してください。
火炙りテクニックは1回の作業では、ボルトが外せない場合が多いです。焦らずに取り組んでください。
まとめ
- 潤滑油を使用する際は、潤滑油が燃える可能性があることに留意しましょう。
- ガスバーナーの火炙りによって金属を膨張させ、隙間を作った後に潤滑油を浸透させることで、ボルトやナットの固着を解除する効果があります。
- 潤滑油は錆や固着した箇所に浸透し、金属表面との摩擦を減少させます。
- 潤滑油を適量使用し、過剰に塗布しないように注意しましょう。
- 作業中は適切な保護具を使用し、周囲の安全にも留意しましょう。
ボルトやナットの固着に悩んでいる方にとって、火炙りと潤滑油の活用は簡潔な解決法です。安全に取り扱えれば自分でも簡単に行える方法として、ぜひ試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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